引退記者会見に臨む貴乃花親方写真:日刊スポーツ/アフロ

貴乃花親方ついに引退
「圧力」有無の解明は今後に

 先週、誰もが驚いたのが、貴乃花親方(46)の突然の引退会見だ。

 昨年10月、弟子の貴ノ岩が日馬富士に暴行を受けたことを告発し大騒動になって以来、貴乃花親方は日本相撲協会幹部から反乱分子と見なされるようになった。その後、弟子の暴行事件があって貴乃花親方も一旦は矛を収めたが、会見での証言によれば、協会の方針に従わせるさまざまな圧力があったという。5つある一門のどこかに所属しなければ部屋は存続できないという規則ができ、一門に入る条件として、告発状は事実無根だと認めろとの要請があったそうだ。

 弟子の暴行事件で告発状を取り下げた後、協会での役職は理事から5階級降格して年寄になった。親方自身も「一兵卒としてやり直す」と語っていたが、告発の内容にまで踏み込まれることは許せず、部屋の存続を断念。引退して大相撲と縁を切ることを決断したようだ。貴乃花部屋に所属する力士は千賀ノ浦部屋に移籍させる考えを示した。