ソーファイ米国で学資ローンの借り換えなどオンライン融資仲介サービスを展開し、急成長を遂げるソーファイ

 米国で2011年に創業したオンライン融資仲介の有力スタートアップ、ソーシャル・ファイナンス(ソーファイ)。今や米国の学資ローン借り換えの最大手となり、非上場企業ながらも評価額が10億ドル(約1130億円)を超える有数の「ユニコーン」企業だ。同社にはソフトバンクグループなどが15年に10億ドル、17年に5億ドルを出資したこともあり、注目を浴びている。

 こうした非上場企業に対し、日本の個人投資家が投資するのは通常困難を伴うが、その道を開いたのが昨秋に日本のスタートアップとして誕生したHijojoパートナーズだ。非上場株1銘柄につき1ファンドを立ち上げ、複数の投資家を募集する事業を開始。このほど第1号案件の対象銘柄にソーファイを選び、株式を確保した。

 ファンドの投資期間は5年で、主に対象銘柄のIPO(新規上場)やM&A(合併・買収)などを通じたイグジット(投資回収)を想定している。

 ただし投資額は1口1000万円と高額な上、申込手数料(税込み4.32%)や管理手数料(年1%超)のほか、値上がり時の成功報酬が20%など上場株投資よりもコストが高い。さらに、換金しづらいなど流動性リスクもある。

 ところが、すでに20余りの個人や法人から13億円の資金が集まっており、ファンドの募集下限である5億円を大きく上回るなど滑り出しは上々だ。多くはオーナー企業の経営者で、東証1部上場企業の社長も含まれるという。