音楽配信サービスのスポティファイやアップル・ミュージックなどの登場で視聴料が支払われるようになり音楽ビジネスは再び成長しているが、著作権侵害の割合が依然として高水準にあることが、国際レコード産業連盟(IFPI)が9日に公表した報告書で明らかになった。IFPIの広報担当者によると、スポティファイ・テクノロジーやアップルなどオンデマンド・サービスで音楽を聴く消費者の割合は86%となったが、著作権を侵害する方法を用いて音楽を聴いている割合も約38%に上り、ここ数年は高止まりしているという。著作権侵害で大半の人が利用するのが「ストリームリッピング」という方法。ストリームリッピングサイトを使うと、「ユーチューブ」のような動画配信サイトから自分のパソコンに音声ファイルをダウンロードできる。こうしたサイトは通常、広告収入を得ているが、アーティストやレコード会社に利用料は支払われていない。ユーチューブにコメントを求めたが現時点で回答は得られていない。