近年、「上司と触れ合いたい部下」が増えている
調査によると「上司と仕事以外のつき合いは、あったほうがよい」と答えた人は、20代で何と7割以上。合理的で、扱いづらいと思っている若手社員も、実は上司とのふれあいを求めているのです(写真はイメージです)Photo:PIXTA

今どきの若い社員を見ていると、「自分の時間を大切にしたい」というドライな人が多いのか、それとも意外にも上司と触れ合いたいという人が多いのか、上司のみなさんは気になるところではないでしょうか。そこで今回はある研究所のデータを踏まえながら、いまどきの若者が上司とのかかわりを嫌っているのかどうかについて、『ビジネス心理学100本ノック』の著者・榎本博明氏がわかりやすく解説します。

 ここ数年ぐらい前から、社内運動会や社員旅行の復活話を耳にするようになってきました。そうした行事は休日に行われることが多いため、プライベートを重視する、特に若い社員にとっては不満を持たれそうです。しかし、実際にはどうなのでしょうか。そこで今回は社内運動会を復活させた事例を紹介するとともに、今どきの若い社員が就職するにあたって会社のどんなところを重視しているのか、ある研究所が発表しているデータを基に、傾向を読み解いていくことにします。

【ケース1】
20年ぶりに社内運動会を復活
社内の結束力が高まる

 高橋さんの会社では、昨年から社内の運動会を復活させました。上司から聞いたところによると、なんと20年ぶりに開催されたとのことです。今年も先週の日曜日に、大きな体育館を借り切って、盛大に行われました。
 
 彼の会社では玉入れ、ボール転がしなど、日頃運動不足の社員でも参加できる競技を実施することにしています。高橋さんが今回参加するのは、綱引きです。

 綱引きをするのは、中学生の時以来でしょうか。高橋さんの所属する商品開発部は、直属の田中部長が音頭取りをして、並ぶ順番を決めていきます。先頭は、腕っ節の強い若手社員が陣取りますが、その後ろはほとんどが女性で占められています。