寝屋川市立中学1年の男女を殺害したとして殺人罪に問われた山田浩二被告の初公判が11月1日、大阪地裁で開かれた
寝屋川市立中学1年の男女を殺害したとして殺人罪に問われた山田浩二被告の初公判が11月1日、大阪地裁で開かれた Photo:PIXTA

大阪で2015年8月、寝屋川市の中学1年の男女を殺害したとして殺人罪に問われた山田浩二被告(48)の初公判が11月1日、大阪地裁で開かれた。山田被告は罪状認否の前にいきなり土下座し「申し訳ありません」と謝罪したが、争点の殺意については全面的に争う意向を示した。傍聴人からは「(土下座は)お芝居じみていた」と冷ややかな声が聞こえるが、検察側にとっては決定的な直接証拠がなく、専門家からは「殺人罪の認定は厳しい」との見方が支配的だ。公判は11回を予定しており、判決は12月19日に言い渡される。その結果の行方は…。(事件ジャーナリスト 戸田一法)

殺害時間、場所、方法の記載なし

 事件から3年以上が経過しているので、お忘れの方も多いと思う。これまでの経緯をおさらいしておこう。

 事件が発覚したのは3年前の8月13日深夜だった。大阪府高槻市の駐車場で、顔などをガムテープでぐるぐる巻きにされた平田奈津美さん(当時13)の遺体が見つかった。さらに21日、大阪府柏原市の山の中で、星野凌斗さん(同12)のほぼ白骨化した遺体が発見され、同日、大阪府警は山田被告を平田さんに対する死体遺棄容疑で逮捕した。

 その後、府警は9月に平田さんに対する殺人容疑で、12月には星野さんに対する殺人容疑でそれぞれ山田被告を逮捕した。大阪地検は平田さんへの死体遺棄罪での立件は見送り、2人に対する殺人罪で起訴。これまでに公判前整理手続きは33回を数えた。

 実は、山田被告が2人を殺害した直接証拠は一切ないとされる。

 起訴状にも、具体的な殺害の時間や場所、方法などは明記されておらず、単に「8月13日ごろ、大阪府か周辺で、窒息死させた」とあるだけだ。山田被告は取り調べにも黙秘を続けており、供述調書はないに等しいとみられる。