今年4月、米議会下院の公聴会では55人の議員がフェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)にプライバシー保護をめぐる懸念やユーザーデータの流出について質問をぶつけた。中間選挙直前には、この55人のうち約3分の2が選挙資金を投じてフェイスブックに広告を掲載していた。政治家は党派に関わらず、投票に行きそうな人や献金してくれそうな人をフェイスブック上で絞り込み、熱心に広告を打っている。フェイスブックを批判したときも党派は関係なかった。民主党のポール・トンコ議員は公聴会でザッカーバーグ氏に「ユーザーはフェイスブックがプライバシーやデータの安全確保を優先すると信じていた。その信頼は砕け散った」と詰め寄った。共和党のティム・ウォルバーグ議員はフェイスブックが内容によって政治に関するコンテンツや広告を禁止していると懸念を表明した。