北京大学で学生と交流する安倍首相 写真:首相官邸HPより

安倍訪中を歓迎
日本批判も和らぐ

 10月25~27日にかけて行なわれた安倍晋三首相の訪中は、“友好のバロメーター”といわれる両国首脳の相互訪問が再開したこともあり、両国関係の改善をさらに印象づけられた。中国の識者は、「中日関係は正常な軌道に戻った」と評価している。

 これまでは、安倍首相を「右翼政治家」とみていた中国メディアも、そのような批判を展開せず、日中関係の改善を歓迎していた。

 例えば、日頃は日本に厳しい論調で知られる『環球時報』の10月25日付けの評論は、「中国社会は、日本の軍国主義が復活するのではないかと想像するのを自制すべきで、日本が核大国となって中国を再び侵略するというリスクがあると叫ぶ必要はない。中日は潜在の可能性を現実のリスクとしてとらえ、それを両国の主な戦略的視点としてはならない」とし、中国社会に「日本=潜在的敵」として見ることを慎むべきだと説いている。

 今回、安倍首相は、習近平国家主席や李克強総理と会談した。その中で、「競争から協調へ」「隣国同士として互いに脅威にならない」「自由で公正な貿易体制を発展させる」という3原則が提起された。