辺境で経験した
数々の恐ろしき食べ物
“注意して欲しいのは、食事中に読まないこと。中には強烈な刺激を伴うものもある。”
本書『辺境メシ ヤバそうだから食べてみた』の冒頭のことばがすべてを物語っている。
サルの脳味噌の燻製、イモムシのピリ辛煮、ラクダ丼、羊の金玉と脳味噌のたたき、水牛の生肉と脊髄ちゅるりん炒め、タランチュラの素揚げ、虫イタリアン、田んぼフーズ、ニシキヘビの唐揚げ、ヤギの糞のスープ、ヒトの胎盤餃子、ヒキガエルジュース、巨大ネズミ串焼き、あまりのことに以下割愛。
これを見ただけで毛沢東、じゃなくて、もうたくさんだろう。数々の辺境モノを著し、ソマリア本でいくつもの賞に輝いた高野秀行、今度は食の探検家である。辺境で経験した数々の恐ろしき食べ物を紹介していく。このリストを見ただけで気分が悪くなった人は、当然のことながら、この本を読まないほうがいい。