「ただいまお持ちいたします」など、前向きな言葉を使う

 接客という仕事を選んだ人の多くは、「お客さまに喜んでほしい」「お客さまの役に立ちたい!」というような気持ちを持っていると思います。

 そうであればこそ、これを機にもっとその気持ちを表現できる接客用語に切り替えてみませんか?

お待たせしないのに、「少々お待ちください」と言っていませんか?

 待たせることなくお持ちできるときは、ぜひ、「ただいまお持ちいたします」「すぐにご用意いたします」という前向きな言葉を使ってください。

 このような言い方のほうが、「お客さまを待たせる前提」ではなく、「すぐにやります!」というプラスの気持ちを感じとっていただけます。

 もし、少し時間を要するときには、「少々お待ちください」が適切ですが、少しではない時間お待ちいただくこともありますよね。そのようなときは、

〇〇分ほどかかる見込みでございます。お時間をいただけますでしょうか?

 と具体的な時間を伝えることをお勧めいたします。

 待ち時間の目安がわかると、お客さまは安心して待つことができます。

 これなら、「まだかな? まだかな? いったい何分待たせるんだよ!(イライラ)」「もしかして……忘れられている?(モヤモヤ)」というような不快な感情が湧き出ることもかなり軽減されますよね。

 このように、「状況に合わせた言葉」を使い分けることがポイントです。