市場最大規模の金融スキャンダルにかかわったとされる金融大手ゴールドマン・サックス・グループが、ここに来て初めて投資家に懲らしめられている。投資家が懸念するのも当然だろう。11月1日、マレーシアの政府系ファンド「1MDB」からの横領を手助けし、より多くの業務を獲得するために同国の元首相に賄賂を支払ったとしてゴールドマンの元パートナーが罪を認め、もう1人の行員も起訴されたという報道が出た。それ以来、ゴールドマンの株価は11%前後も下げている。起訴状には、もう1人のパートナーも共謀者として匿名で挙げられていた。この世界的スキャンダルでは、1MDBの資金がアジア、欧州、中東の数十の銀行や仲介業者のネットワークを通じて流用されていた。起訴された行員からコメントを得ようとしたが、連絡がつかなかった。