カルロス・ゴーン
写真:ユニフォトプレス

日本とフランスでは異なる
ゴーン「逮捕」の受け止め方

 世界的に「カリスマ経営者」として知られるカルロス・ゴーン日産前会長の突然の逮捕による「ゴーン失脚」の衝撃で、日本だけでなく世界中でさまざまな論評が飛び交っている。日本国内と海外では、その捉え方も異なる様相を呈し、情報は錯綜している。

 言うまでもなく、カルロス・ゴーンという経営者は世界的に見ても圧倒的な存在だった。

 経営破綻寸前だった日産を再建した立役者であり「ルノー日産連合」という国際アライアンス連合体を成功させ、さらに三菱自動車を加えた「3社国際連合」を統率する司令官として活躍していた。

 ゴーン氏逮捕への受けとめ方は、国際的な経営トップだけに複雑だ。

 それだけに現時点でのゴーン容疑者への対応や評価も日本側とフランス側では別れている。

 日本では突然、金融商品取引法違反容疑で逮捕されたことで日産自動車会長の解任、三菱自工会長解任と、直ちに「会長解任」に動いたのに対し、仏ルノーはゴーン会長CEOを解任せず暫定副CEOを置いてトップを代行させることにしている。

 ルノーの大株主である仏政府のルメール経済・財務相は「推定無罪の原則があり、不正を裏付ける証拠を我々は持っていない」とする。