保険は安心料ってどういう意味か
保険会社の営業マン(営業ウーマン)が保険を勧める時によく使う言葉に「保険は安心料みたいなものですから」というのがある。このセリフは意外と効果があり、契約者側も保険の意味を厳密に考えないまま、「入っていれば安心=安心料」とばかりに契約している傾向が見て取れる。
しかしながら、そもそも「安心料」というのは、何に対するものなのだろうか。まさか、「この保険に入ったら病気にならない」とか「この保険にさえ入っていれば事故に遭わない」などと考えている人はいないだろう。
保険の役割とは、めったに起きないことではあるが、もし起きてしまったらとても自分の蓄えではまかなえないことに対するための備え。つまり、保険の安心感とは、「もし死んでも残された家族にお金が支払われるから安心」「事故を起こしても賠償金を保険でまかなえるから大丈夫」といった性質のものであるはずだ。