「多芸多才な人」が持っている「普通の人」に無い能力の秘密写真はイメージです Photo:PIXTA

拙著、『知性を磨く』(光文社新書)では、21世紀には、「思想」「ビジョン」「志」「戦略」「戦術」「技術」「人間力」という7つのレベルの知性を垂直統合した人材が、「21世紀の変革リーダー」として活躍することを述べた。この第60回の講義では、「技術」に焦点を当て、拙著『人は、誰もが「多重人格」 − 誰も語らなかった「才能開花の技法」』(光文社新書)において述べたテーマを取り上げよう。

「天才」と呼ばれる人々の秘密

 前回、「『性格診断』を超えて伸びる人、伸びない人の決定的な違い」と題して、次のようなことを述べた。

 我々が、日々の仕事や生活で表に出している「表の人格」が硬いと、「それ以外の人格」を心の奥深くに抑え込み、隠してしまうため、その「隠れた人格」に伴う「隠れた才能」も、表に出なくなってしまう。

 しかし、「多重人格のマネジメント」を行うことによって、その「硬い人格」を「柔らかい人格」に変えていくことができれば、深層意識の世界で抑圧されていた「隠れた人格」と「隠れた才能」が開花し始める