原因はウイスキー需要の乱高下
休売商品復活はいつ?

「ウイスキーは1960年代から70年代にかけて世界中でブームになり、ウイスキーを造れば造るだけ売れる時代が、しばらく続きました。しかし、1973年のオイルショックを境にして売れなくなり、世界中の酒造メーカーが過剰在庫を抱えることになったのです。日本でも1983年をピークに、ウイスキーの消費が低迷。90年代のバブルがはじけて以降、何をしてもウイスキーが売れない時期が続き、同じように大量在庫を抱えることになったのです」(土屋守氏、以下同)

 ウイスキー需要が上昇に転じたのは2009年。きっかけはハイボールブームだった。今まで中高年が飲むお酒だったウイスキーを、サントリーが若い人向けにハイボールとして訴求すると、30代前後の人に大ヒット。2014年に放送されたNHKの朝の連続テレビ小説『マッサン』なども話題となり、ウイスキー消費は再び右肩上がりで上昇していった。

「低迷期の2008年頃までは、原酒をあまり造っていなかったんですよ。シングルモルトの原酒は、グレーンウイスキーと違って長期間熟成させなければいけないため、10年先の需要を考えながら造らなければいけません。だから10年前の生産量で、今の需要をまかなうことができるわけがないんです。我々からすると、来るときが来たかという感じですね」

 サントリーは休売とした『白州12年』と『響17年』の販売再開時期を未定と公表している。実際に販売が再開されるのは、いつ頃になるのだろうか。

「今は蒸留所も設備を増強していますし、原酒をフル生産で造っています。各メーカーがウイスキー需要に気付き、フル生産に入ったのが2012年ぐらいです。なので、この原酒が使えるようになるのは『白州12年』の場合でも、6年後。つまり早くても2024年です。ただ、『白州10年』や『山崎10年』のように、このまま終売になる可能性も否定はできません」