メタル系の加飾を際立たせる黒のトリムなどを選ぶと、好印象は倍増する。

ステーションワゴンに近い利便性
洗練された個性派が登場

 試乗車のエンジンは3リットル・V6の直噴ターボで340psの最高出力と、51.0kg・mの最大トルクを発生。7速Sトロニックと組み合わせ、駆動方式はクワトロ(4WD)だ。

 エンジンは強力なうえ、非常に洗練されている。滑らかな回転感は超一級。そしてリチウムイオンバッテリーを用いた48V電源システム、ベルト駆動式オルタネーター兼スターターを用いたマイルドハイブリッドドライブシステムによって、高効率で、ほぼショックレスのアイドリングストップ&スタートを行う。

 頻繁に発進と停止を繰り返す街中などでは、とくに上質で心地よい走りが味わえる。

 ダンピングコントロールサスペンションは全体にスポーティで固めの設定。タウンスピードの場合、「もう少し優しい乗り味がほしい」というのが正直な印象だ(ただし、試乗車は20インチの大径タイヤを履いていた)。

 AWS(4輪操舵)とスポーティ設定のサスペンションの組み合わせによる身のこなしは、滑らかで切れ味がいい。

 レーダースキャナーをはじめ、ミリ波レーダー、超音波センサー、カメラなど23個ものセンサーを使って構成された運転支援システムの完成度は、最高レベルにある。

アウディA7スポーツバック 55TFSIクワトロ1stエディションの荷室5名乗車時535リットル 最大1390リットル アバント同様のユーティリティを備える

 スポーティでありながらビジネスシーンにもなじみ、ステーションワゴンに近い利便性を持つA7スポーツバックの用途は幅広い。洗練された個性派が登場した。

(CAR and DRIVER編集部 報告/岡崎宏司 写真/小久保昭彦)