投資家は製造業の景況感悪化にどの程度注意を払うべきか?製造業のムードは明らかに暗いようだ。米供給管理協会(ISM)が3日発表した昨年12月の製造業景況指数は54.1となり、11月の59.3から急低下した。市場予想の57.9も大きく下回り、下げ幅は10年ぶり大きさとなった。これは、中国の需要低下を背景とするアップルの業績見通し下方修正ですでに苦しんでいる株式相場にとっては、さらなる重しとなった。だが実際のところ、一見したほどのサプライズではないだろう。各地域の製造業データは、ISM指数が大幅に低下することを示唆していた。だが年末年始の休暇という単純な理由により、その多くは公表されている市場予想に織り込まれていなかった可能性がある。地域データを自社の経済予想モデルに明確に織り込んだエコノミストの多くは、コンセンサスを下回る水準にISMの予想を引き下げていた。モルガン・スタンレーの予想は55.6だ。