しかし、多くの人はすぐに行動に移すことができず、大切な瞬間を逃してしまう。それは、チャンスという受動的なものではなくとも、自分が変わりたいと積極的に思っているときでさえも同じなのだ。たとえば、「自分を変えたい」と思って、本を読んだり、セミナーに参加したりして、新しい知識や生き方、ノウハウを学んでも、次の日になったらほとんどのことを忘れ、忙しい日常に戻ってしまうだろう。

 では、どうすればすぐに行動に起こせる人間になれるのだろうか。行動するために何より大切なのは「気分」である。勘違いしている人も多いが、「気分」とはモチベーションのことではない。モチベーションとは「動機」や「結果に対する意欲」であり、ビジネスパーソンであれば「今年結果を出したい」「昇給したい」といった気持ちである。

 しかし、モチベーションが高くても行動が伴わないことがある。「この仕事でやりがいがある」と思っているのに、ちょっとしたことでやる気が削がれたり、急にめんどくさくなったりするのだ。このことから、人の行動力はモチベーションが支配しているわけではないのである。行動力は「気分」で決まるのである。いくら「価値観」や「未来像」が明確であっても、「気分」が下がっていたら動けない。モチベーションが高かったとしても、気分が乗っていなければ、あらゆるやる気を失ってしまうのだ。

 一方、良い気分をキープできれば、行動したい、行動できると思えてくるのである。どんなに難しい壁があっても、チャレンジできるし、向き合えるだろう。

 このように、行動力を高めたければ、モチベーションだけでなく、「気分」もコントロールする必要があるのだ。

行動できない人は「3つの○○」が原因だった!

 成功するには行動力が重要だとわかっていても、なかなか行動に移せないこともあるだろう。このように行動できなくなってしまう大きな原因には「不安」がある。何をやっても成果が上がらないときや失敗が続いているときは、行動することが億劫になり、思考も行動もフリーズする、いわゆる思考停止状態になってしまうのだ。このような状態は、次の3つの不安によって生まれるのである。

1.過去にとらわれて陥る不安
2.未来にとらわれている陥る不安
3.現代にとらわれて陥る不安