アップルが昨年10月に「iPhone XR(アイフォーン・テンアール)」を発売した際、ティム・クック最高経営責任者(CEO)は中国版ツイッター「微博(ウェイボー)」の100万人を超えるフォロワーにこうつぶやいた。「こんなにも多くの中国の人たちが新しいiPhone XRを気に入ってくれていることをうれしく思う」このメッセージからは、新型3機種で最も安価なが見て取れた。しかし、XRは期待を大きく外れた。アップルはXRの生産台数を大幅に減らし、売上高見通しを下方修正した。アップルはスマホの販売データを公表していないが、事情に詳しい関係者によると、需要は期待を下回っている。クック氏は先週、2011年にCEOに就任して以来初めて四半期売上高予想の下方修正を行ったが、その一因には中国でのiPhone販売不振がある。クック氏は需要低迷の原因に中国経済の減速を挙げた。