従って、国会活動は一体であっても党の活動で一体になるわけではなく、当然、党の役職に就くわけではないので、国対委員長が彼らの誰かと交代するといったこともない(むろん、入党すれば話は別だが)。

 そうなると基本的には評判の悪い、グデグデな国対は改善されずにそのままになってしまうだろう。その一方で、各委員会の野党筆頭理事には就任できるので、各委員会レベルの駆け引きでは大きな力を発揮することが期待される。

 しかし、国対委員長が交代しなければ、そうした動きが抑え込まれてしまう可能性がある(今年の通常国会や臨時国会では、与党側から「ちゃんと話ができる野党筆頭理事」と評され、一目置かれていた議員が、動きを封じ込まれるといったこともあったようである)。

「宝の持ち腐れ」になる
可能性も

 そもそも、元「無所属の会」の議員たちが国対に関わることを一番警戒しているのが辻元国対委員長であるとの話も聞かれるぐらいで、そうなれば「宝の持ち腐れ」で、従前と変わらないか、元「無所属の会」の議員たちを意識するあまり、かえって野党国対が柔軟性を欠くものになる可能性も否定できないだろう。

 そうなれば、現政権からすれば、そうした状況を逆手に取った強引な国会運営も“お手の物”といったことになるかもしれない。

 もっとも、彼らのもう1つの重要な役割として、新人議員教育があり、こちらでは国対委員長に動きを封じ込められることは、さすがにあるまい。

 現状でも、「右も左も分からない」と評していいような1年生議員たちが、彼らの自主性や主体性、謙虚さいかんと関係しているものの、元「無所属の会」の議員たちの指導を受けることができるようになれば、今がゼロのような状態なのだから、いやが上にも国会議員としての能力は向上することになっていくだろう。