沖縄県知事選で玉城デニー知事が勝利したのは「野党共闘のおかげ」ではない
写真:小早川渉/アフロ

 臨時国会が10月24日に召集される。安倍晋三首相が自民党総裁選で勝利し、第4次安倍改造内閣を発足させて最初の国会となるが、野党は相変わらず「疑惑の追及」に手ぐすねをひいている。既に、片山さつき地方創生相に国税庁に対する口利き疑惑が報じられるなど、新任された閣僚の問題が発覚しているのだ。「モリカケ」問題(本連載第183回など)についても、安倍首相や政府の説明にいまだ納得せず、内閣改造で留任となった麻生太郎副総理・財務相の責任問題も追及する構えだ。

「沖縄県知事選」で、野党が推した玉城デニー氏が勝利したことで、立憲民主党の福山哲郎幹事長が「参議院1人区で明確に1本化すれば十分に勝機が見いだせる」と述べるなど、「野党共闘」を加速させようという動きが出てきた。野党は今、勢いに乗っているつもりのようだ。

 だが野党は、安倍・自民党に「国政選挙5連勝」を許した時と、実際はなにも変わっていない。このままでは国民の幅広い支持を得ることはできず、次の参院選も負けるだけだ。実は、野党が勝利に沸いている「沖縄県知事選」こそが、今の野党のどうしようもないダメぶりを示している。

玉城デニー知事の誕生でも
変わらない沖縄と国の対立関係

 2018年9月30日に行われた沖縄県知事選で、野党が推す玉城デニー前衆議院議員が過去最高の39万6632票を獲得し、31万6458票を得た自民党、公明党、日本維新の会、希望の党が推薦する佐喜眞淳前宜野湾市長に8万174票もの大差を付けて勝利した。沖縄県民の「辺野古移設はNO」という「民意」ははっきりと示されたといえる。