食品棚Photo:PIXTA

「森永チョコフレーク」が生産終了――。2018年秋にインターネットを騒がせたこのニュース。懐かしの定番商品の終売とあって、多くのファンから惜しむ声が上がった。

 だが、何もチョコフレークに限った話ではない。いま各社で、こうしたロングセラーの終売が相次いでいるのだ。

 大きな背景には、食品各社がここ数年利益率を重視し、経営の合理化のための“集中と選択”を進めていることがある。

 終売商品の多くが、売り上げがピークから落ち込み収益が苦しい状況にあった。ロングセラー商品に限らず、派生商品の数を抑えるなど、商品の絞り込みは各社の近年の傾向になっている。