今、中古マンションに熱い視線が注がれています。新築マンションの価格が高騰し過ぎて、手に届きにくくなっていることから、消費者の目がにわかに中古物件に向いているからです。1月16日に『マイホームは価値ある中古マンションを買いなさい!』(ダイヤモンド社)を上梓した著者の日下部理絵さんは、これまでに1000棟以上の物件を見てきたマンション管理のプロフェッショナル。日下部さんいわく、中古マンションは「値下がりしにくい価値ある物件」を選ぶのが賢い選択とのこと。では、どんな物件を選ぶのがいいのか? そのポイントをわかりやすく解説します。
住宅ローンの金利が下がっている2つの理由
ほとんどの方が住宅ローンを組んで購入するため、金利の動向をつかんでおくことはとても有益です。
住宅ローンの金利は、少しでも変動すると「借入金額」や「返済期間」、はては購入できるマンションの金額にまで影響します。
住宅ローンの金利は2016年8月に過去最低の金利を記録し、その後も過去最低水準で推移しています。住宅ローンの金利が下がっているのには、2つの理由があります。
1つめは、日銀の金融政策です。
2016年2月、日銀が景気刺激策として「マイナス金利政策」を打ち出しました。これにより、長期金利を中心に金利が大きく下落しています。
日銀の金融政策によってコントロールされている市中金利は、住宅ローン金利に大きな影響を与えるため、日銀の金融政策は私たちの住宅ローンの動向に大きな影響を与えるわけです。