アップルは、自社のデータ収集に関する規約に違反したとして、フェイスブックのリサーチ用アプリの運用継続を拒否した。利用者の個人情報保護をめぐり、両社の対立が激化している。同アプリはティーンや若い成人を対象としたもので、フェイスブックは月20ドルを支払い、引き換えにスマートフォンを利用するユーザーの情報を吸い上げていた。同リサーチ用アプリについてはテッククランチが29日に先に報じた。フェイスブックが参加者にどうコンタクトを取り、対価を支払っていたかなどは明らかになっていない。アップルは声明の中で、フェイスブックが開発者向けプログラムを介してアプリを配信していたとした。同アプリは消費者向けのものではなく、企業内部で利用するためにデザインされていたという。そのためフェイスブックの行動はアップルの規約に「明確に違反」しているとした。