やっぱり見返して楽しいのは、
人の写真や自分の過去の写真
五藤:デジタルでも、見返していちばん楽しいのは、やっぱりみんなで笑っている写真なんですよ。景色とかお店の看板の写真などは、何かを思い出すとか他人に見せるためには便利ですが、見ていて楽しいのは人の写真です。不思議なんですけど、人が写っているとそれだけでもう一回見たくなるんです。だから、最近はもっと人の写真を撮っておこうと思っています。
奥野:確かに写真はログとして大きいですね。面白い写真なんかが残っていると、ついつい見返したくなります。普通の人はあまり日常を記録しないから、写真を撮ってもどう保管しようとか、もらったものはどうしようと悩むかもしれませんが、写真も一緒にノートに一元化しておけば、なくならないし、見返す頻度も高くなりますよね。
五藤:最近、僕はデジタルの強みを活かして、過去の写真もすべてスキャンしてデジタル化したんですが、自分の子供の頃の写真なんか見ると感動しますよ。自分の記憶がないような頃の写真なんですけど、昔、親はこんなことしてくれたんだなんてことがわかって。夜中にビール飲みながら1人で見ていたら、もう泣けてきて……。
奥野:それはすばらしいですね。デジタルだと、いつでもどこでも見返せるわけですよね。でも、改めてスキャンするのは大変じゃないですか?
五藤:当時はフィルムカメラですから、今に比べたら数はそんなに多くないんです。せいぜい1年で100、200枚という感じで。ドキュメントスキャナーなら、あっという間にスキャンできますし。
奥野:確かにそれは見返したくなりますね。まさに人生の記録です。
五藤:自分自身にとっても意味のある記録ですし、自分の家族にとっても価値ある記録になるんじゃないかと思うんです。Evernoteなら記録を残しておくのは簡単なので、子供に自分のアカウントを丸ごとあげられたりもできます。
小さい頃の記憶なんてほとんど残っていないでしょうから「あのとき、オヤジはこんなことを思っていたのか」なんていうこともちゃんとわかるわけです。ただ、見られて恥ずかしい記録もあるだろうから、自分が生きている間は秘密にしておきたいですけど(笑)。