YOSHIKIの人生を支える
八白としての「〇〇」なこだわり

「山の八白」の大切な気質に「自分の芯」を持つということがあります。
 こだわるところは本当にこだわります。
 ときには、そのこだわりが周囲にとっては変人扱いされてしまうこともあるのですが、それも八白人の人間味あるところと言っていいでしょう。

 YOSHIKIも例外ではなく、いくつかの仰天エピソードがあります。
 有名なのは、リハーサルに出されたカレーが辛くて帰った。シャワーの温度調整がうまくいかなかったから帰った。和田アキ子からサングラスを外せと言われたがかたくなに外さずバトル寸前までいった……など、後にいくつかの番組で自分でも認めたエピソードがありますが、こういった話も、どんな場面でも自分のこだわりを貫き通す八白らしい姿であると、私は考えます。

 ハッキリ言えば、八白はこれぐらいストイックにこだわりを持ったほうが成功する人が多い。中途半端はダメなのです。

 八白を象徴するのは「山」。山をイメージしてください。
 地震が起きても、雷が落ちても、その場を動きません。
 それぐらいの気概がないと、ダメなのです。
 他の八白の有名人を見てもそう。吉田松陰、高杉晋作、桑田佳祐、中森明菜、尾崎豊……どうですか?

 みんなこだわりが強く、自分の意志を貫く人ばかりですよね。
 だからこそ、成功するのです。

 八白は強いこだわりを持つことで、人生が良くも悪くも展開していきます。

 きっと、YOSHIKIをはじめ、上にあげた八白の人たちも、こだわりのせいで、人間関係を悪化させてしまった人もいるかもしれません。

 しかし、時がたつと、八白の人は自分の過去を反省します。
 あのときのこだわりが幼稚でなかったか、自己主張ばかりしていなかったか。
 そして、悪いところはしっかりと修正します。

 結果、本当に必要なこだわりだけが残るのです。
 そして、そのこだわりは、まるで火山の噴火のようなダイナミックな革命を社会に起こすのです。

 働く女のワーク&ライフマガジン「Woman&Type」のプロフェッショナルのTheoryで、YOSHIKIは自分のこだわりについて、こんな言葉を話している。

「今の僕は、ファンの方たちからもらった第二の人生を生きているようなもの。
 だからこそ、この与えられた人生を全うすることが僕の使命だと思っています。
 そして、もう1つはHIDEとTAIJIの存在ですね。
 彼らがいなかったら今の僕はいなかった。
 HIDEとTAIJIという素晴らしいミュージシャンがいたことを、僕は世界に広めたい。その使命感があるから突っ走っていられるんだと思います」

「この世の中に存在する以上、みんな何かしらの使命感を抱いて生まれてきたと思う」

 YOSHIKIが人生で貫く最大のこだわり。それは、「自身の使命感」でした。

 この使命感にこだわる姿勢こそが、「山の八白」としてのYOSHIKIに磨きをかけて輝かせ、世界のYOSHIKIに導いたと言っても過言ではありません。

 YOSHIKIは同インタビューで、

「一番大事なのは、自分に正直になること。
 みんな何かを選択するときは必ず世間の目というものが気になると思いますが、ワガママも含めて自分です。
 だから『こうでなきゃいけない』なんて壁は全部取っ払って、思い切りワガママになればいいんです」

 とも語っています。
 本当に、自分の意思をとことん貫きながら、人間としての深みを目指す八白らしいですね。
 こういった、とても人間臭い一面があるからこそ、情に厚く、頼られたら断れない兄貴肌の一面を持つのです。