2018年6月15日に施行された住宅宿泊事業法(民泊新法)。民泊仲介大手のエアビーアンドビーの登録物件件数が8割弱も激減するなど、影響は大きい。短期的に見れば民泊は停滞しているが、それでも民泊のルールが明確になったことで、企業が民泊に本格参入するのは確実である。民泊によって、ホテルや旅館に“下剋上”が起ころうとしている。
新築マンション民泊の宿泊料金はピーク時は1泊4万〜5万円に

 大阪市中心部の駅から徒歩圏内の新築マンション。部屋はシティーホテル並みの45平方メートルの広さで、キッチンも洗濯機も付いている。家族4人が同じ部屋に泊まり、2泊で約3万3000円。シティーホテルであれば2部屋を予約しなければならないことを考えれば、宿泊費は半分以下だ。