ある人が、「お給料が上がりますように」とお願いしたとします。
何の原因もなくお給料が上がるはずはありませんから、ご神仏からすれば、これは「自分の能力をもっと発揮させてください」とお願いされているのと同じです。
ですから、ご神仏の采配によって、その人が本来の能力が生かせるポストに異動したり、転職するような流れが起きたりします。
時には、なぜか急にリストラされるなど、一見、ネガティブに思える出来事が起きる場合もあります。
この時、受け取る覚悟ができていないと「神さまにお願いしたのに、リストラされるなんて!」と腹を立てたり、投げやりになったりしてしまいます。
そうすると、ご利益は受け取れません。
ご神仏にまかせきるためには、目の前の小さな変化だけを見て右往左往せず、長期的な視点で起こる出来事の流れを見ていくことが大切なのです。
そうやって、日々最善を尽くしていけば、
「あぁ、あの時の願いが今この形で叶ったんだ」
と腑に落ちる時が必ず訪れます。
また、ずっと心にあった問題が、スッと霧が晴れたように解決する時が来ます。
それは、1年後あるいは2年後かもしれませんし、あるいはもっと先かもしれません。
それは、願い事の内容やその人の生き方によっても変わってくるので、どんな形で、いつ願いが叶うかは、人と比較することはできないのです。
いずれにしても、あなたにとって最善のタイミングで必ず叶うということを信じていてください。
つまり、ご神仏にお願いしたら、あなたはすでに解決に向かって歩み出しているのだと自覚して、迷わずすっきりとした気持ちで、目の前のことを一つひとつこなせばいいのです。