電子ペーパーの弱点を克服した
フロントライトの搭載

 電子ペーパー(E Ink)を採用したタブレット「BOOX」シリーズを立て続けに出しているONYX Internationalから2つの製品がこの春発売予定です。

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ONYXから電子ペーパータブレット「Pro」シリーズが登場

 10.3型ディスプレーのペンタブレット「BOOX Note Pro」は新たにフロントライトを搭載。また7.3型ディスプレーの「BOOX Nova Pro」は旧モデル同様フロントライトを搭載しつつ、Noteシリーズと同じペンに対応しています。

 どちらのモデルもフロントライトは冷暖2色に対応しており、周りの光源の状況に応じて切り替えることができます。電子ペーパーの弱点だった暗いところでも使うことができるため、利用シーンは大きく広がります。たとえば寝室で電気を消しても画面を見られるわけです。

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冷暖2つの色温度に対応したフロントライトを搭載

 どちらも現行モデルの「BOOX Note Plus」「BOOX Nova」のアップグレードモデルという位置づけ。なお、ディスプレー解像度はどちらも1872x1404ドットとかなりの高解像度。モノクロ16階調の電子ペーパーながら、文字なども読みやすく表示してくれます。

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ディスプレー解像度は1872x1404ドット

2モデルの違いはメモリーの容量など

 2つのモデルのうち、BOOX Note ProはAndroidタブレットとしての性能が高まりました。BOOX Note Plusはメモリー2GB+内蔵ストレージ32GBでしたが、BOOX Note Proは4GB+64GBへと倍増。とくにこのメモリーの容量差はAndroidアプリを使うときに大きな効果があります。実際にCES 2019でNote Proを操作してみましたが、Note Plusにあったもっさり感がNote Proでは軽減されていました。

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タブレットとしての性能がアップしたBOOX Note Pro

 一方のBOOX Nova ProはBOOX Novaにスタイラスペンを対応させたもので、基本スペックはほぼ同じでメモリー構成は2GB+32GB。価格は299ドル(約3万3000円)の予定とのこと。

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ペンが使えるようになったBOOX Nova Pro

 電子書籍を読むだけならばアマゾンの「Kindle」シリーズなど低価格のタブレットが数多く出ておりBOOXシリーズの大きなライバルになっています。しかも、電子ペーパーは液晶と違い外部光が無ければディスプレーが見えませんから、暗所での利用に不利でした。

 BOOXの2つの新製品はフロントライト搭載で電子ペーパーの弱点を克服するとともに、他社の電子ペーパータブレットにはない、ワコムの技術を採用した高感度なペンが付属します。電子ブックリーダーであり、メモを気軽に書くことのできる電子ノートとして使うことができるわけです。

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付属のペンは感度もよく、細かい書き込みができる

 CPUは非公開でクアッドコア1.6GHz。価格とバッテリーの持ちを考えると、これ以上のハイスペックなCPUの搭載は難しいかもしれません。そのため、動作に影響を与えるメモリーを大きく増やしたBOOX Note Proはスマートフォンのサブ用途として十分使える製品に進化しています。一方のBOOX Nova Proはメモリーがやや非力のため、電子ブックリーダーと軽いメモ書き程度に留めた使い方が向いているかもしれません。

 個人的にはLTEの搭載やmicroSDカードスロットの搭載なども望みたいところですが、機能を上げれば価格も上がってしまうのが悩ましいところ。ペン付きタブレットはApple Pencilを擁するiPadはもちろん、Galaxy Tabなど各社から製品が出ているだけに、ONYXには電子ペーパーの特性を生かした製品をこれからも出し続けてほしいものです。