そこをテクノロジーの力を使ってマッチングしていこうというサービスです。テクノロジーとしては最先端という分野ではありませんが、「こういうタイプの人はこういう会社に応募しがち」という行動データを蓄積し、アルゴリズムでパターンを解析するということで精度が上がっていくものですから、今後が期待できます。

 HRテックはデータの蓄積が非常に重要ですので、先行企業が圧倒的に強くなるものなのです。

給与下げずに売り上げ3倍
週休3日を実現した老舗旅館

 顧客管理システムであるCRMもHRテックの1つですが、ここに業務改革を取り入れた事例が神奈川県・鶴巻温泉の老舗旅館「元湯陣屋」です。

 陣屋はつぶれる寸前にまでなった旅館です。2009年にホンダのエンジニアだった宮崎富夫氏が4代目社長になり、経営改革に取り組んだ際、最初はCRMクラウドのセールスフォース・ドットコムをプラットフォームとして導入したものの、後にシステムエンジニアを採用して、「陣屋コネクト」という独自システムを作り出しました。

 陣屋クラウドは、勤怠・会計・経理・予約など幅広く含んだ旅館専門のシステムで、KPIも旅館に合ったものが入っています。

 標語は「指1本」。タブレットの中にお客様の情報が全て入っているということです。

 前回来たときはこういう料理を楽しまれた、といった、お客様の情報を蓄積し、1人の従業員がどのお客様でも担当できるようにしました。

 システムもどんどん進化していて、玄関についたカメラで、到着した車のナンバープレートを確認し、どのお客様が来たかもすぐにわかります。何千というナンバープレートを覚えているベルボーイがいますが、それをテクノロジーで行うということです。