一方、「だから短期的な相場の動きで一喜一憂するべきではない」と伝えたいわけでもない。未来のことは誰にも分からないし、その瞬間には事態の深刻さに気付けなかったことこそ「次の危機」になり得る。短期の動きに対して臨機応変に対処することも重要だろう。

 しかも今、「次の危機」へと世界を導きかねない非常事態が三つ、同時進行でリスクのマグマをため込みつつあるのだ。

 そこでこの特集では短期と長期、二つの時間軸で私たちが生きている「今」という時代と、そのヤバさを読み解けるように設計した。

 パート1では、主にリーマンショック前と今を比較する「10年」という時間軸を設けた。

 そしてパート2では、「1万3000年」という時間軸を設けた。アダムとイブが禁断の果実をかじる原因となった「欲望」をテーマに、壮大な大局観をお届けする。

 時間軸を自在に使い分けて、今がヤバい理由を読み解いていこう。