土地勘のある新宿で勝負
驚異の離職率2~3%の秘密

 まず成功の要因として語ってくれたのは、出店の立地だ。青柳氏は、新宿生まれの新宿育ち。それが功を奏したと振り返る。

「土地勘のある新宿でやりたかったんですよ。激戦区だとしても、ちゃんとしたものを作れば勝負はできると思っていたので。逆に人が少ない場所に出店するのは怖かった。昔からの土地勘で、ここなら人通りが多いなって場所に出店したことで、結果的に各店舗の収益性が高くなりました」

 物件を視察する際は、その土地の人口や乗降客数などを調べた上で、最終的には青柳氏みずから足を運び、その場所に受け入れられるかという独自の感性を働かせながら、物件を決めるという。

 次に、スタッフのことを最優先に考えたことで、結果的に数字も伴ってきたと語る。

「社員やスタッフを第一に考えることは、立ち上げ当初から変わっていません。ラーメン業界や飲食店は、労働環境がまだまだきちんとしていないところも多いです。しかし、ウチは休みもしっかり取らせるし、昇給やキャリアアップも明確に決められています。評価制度では、料理の提供の速さや清潔度など、細かい項目があって、毎月更新します。そこで評価が高い店長はマネージャーに昇格するなど、明確な基準を作っています。待遇をちゃんとすること、キャリアアップを明確に示すことでスタッフもやる気になってくれて、結果として売上げも伸びます」

 驚くべきは離職率の低さ。2~3%である。飲食店でここまでの定着率は珍しい。青柳氏いわく、従業員はみな「ラーメンオタク」というほどラーメン好きが集まっている。そんなスタッフのモチベーション維持のために行っている「あること」も、INGSの躍進に貢献しているという。