必要以上にほかの子と競わせない

 周囲を気にする女の子は、いつもすべてにおいて競ってしまいます。

 自分が持っている筆箱と、友だちのそれとどっちがかわいいかすら気になって仕方がないのです。ただ、それを表に出すのはかっこ悪いことだと認識しています。

 そのため、女の子同士で成績を見せ合うことはしないし、勉強時間についても「やっていない」と隠します。もちろん、「○○ちゃんに負けたくない」などと口に出すこともありません。そういう様子を見て、とくに父親は「今は女の子だって、もっと負けん気を持たないとダメだ」などと言いがちです。

 しかし、女の子は、もう充分に競っていて「競い疲れ」をしているのです。

 のんきな男の子の場合は「○○君に負けるなよ」とときどき競争心を煽ってやるくらいでいいのですが、女の子には他人のことは意識させないようにしてあげましょう。