1991年のル・マン24時間レースで総合優勝した、マツダ787B。マツダミュージアムにて Photo by Kenji Momota

「私たちマツダは、美しい地球と心豊かな人・社会の実現を使命と捉え、クルマの持つ価値により、人の心を元気にすることを追求し続けます」と、謳った。

 その中で、「人」に対しては…。

「『走る歓び』を感じるクルマを通じて、地球を守り、社会を豊かにすることで、人々に心の充足を提供し、心を健康にします」

「社会」に対しては…。

「安心・安全なクルマと社会の実現により、すべての人々が、すべての地域で、自由に移動し、心豊かに生活できる仕組みを創造し築いていきます」

 広島を守ることを使命として戦後立ち上がったマツダにとって、この宣言文は、とても重い存在である。こうした宣言文は一般的に、企業のIR活動やマーケティング戦略の一環という位置付けになりがちだ。だが、マツダは違う。

「人」に対して、マツダはこれまで『走る歓び』を提供してきた。こうした商品戦略と研究開発の志向は、今年前半に日本国内で発売が噂される「マツダ3(アクセラ)」から始まるマツダ第七世代商品群でも受け継がれていく。

 そして、「社会」に対しては、『走る歓び』を基盤としてさらなる広がりを持つ思想として、『生きる歓び』を提唱していく。

 その第一歩が、三次市で始めた「支え合い交通サービス実証実験」なのである。