失敗体験と成功体験のバランスを調整する

 以前は「男は失敗してこそ成長する」という根性論がまかりとおっていました。だから、親世代は「息子には成功よりも失敗を多く経験させよう」と考えがちです。

 確かに、失敗体験は成長の過程で必要です。企業で働く東大出身者を見たときに、最近の傾向として、地方の進学校から東大に入ったタイプと、開成のような難関校から入ったタイプでは、後者のほうがビジネスパーソンとして強いといわれています。

 おそらく、地方で「神童」と呼ばれていた子は、難関校で競争してきた子に比べて「負けた経験」が少ないためと思われます。かといって、今の子どもは、失敗のほうが多いと潰れてしまいます。そこで、失敗49に対して成功51くらいの割合で経験を積んでいくといいでしょう。