小さな躓きの経験こそが、折れにくい精神をつくる

 小学生の頃の男の子はとても幼いし、ましてや今の子どもはハングリー精神にも欠けています。しかし、いずれ厳しい競争にさらされるときがくるのですから、男の子には早くからトライ&エラーを経験させるべきです。

 ただし、トライ&エラーにはコツがあります。立ち上がれないような大きな失敗ではなく、小さな躓き程度にしておき、かつ親がすぐに手を貸さないようにすることです。

 頑張れば自分で起き上がってくることができるトライ&エラーをいくつも経験していると、男の子は折れにくい強靱な精神が身につきます。

 もちろん、起き上がれるラインはその子によって違います。復活不可能なダメージを与えてしまってはダメで、そのあたり、父親には充分に気をつけてほしいところです。男の子を育てるのが上手な親は、そのラインをしっかり見極めていることが多いのです。