次期社長レースも左右

 注目の中国・北東アジア社の社長に就任するのは、家電のアプライアンス社の本間哲朗社長。本間社長はパナ次期社長有力候補の一人で、中国重視が見て取れる。

 隠れたポイントは、中国・北東アジア社の上席副社長に、アプライアンス社の大瀧清副社長が就くこと。大瀧氏は、住宅設備機器などを扱うライフソリューションズ社(エコソリューションズ社を4月に名称変更)上席副社長と兼務する。中国・韓国勢に押されてパナの中国での家電シェアは数%とされるが、「家電と住宅設備の融合」で巻き返しを狙っていることがこの布陣からうかがえる。

 本間社長は今回の役員人事で代表取締役に復帰することも発表され、樋口泰行・コネクティッドソリューションズ社社長とのパナ後継社長レースで、「一歩抜きん出た」と見る向きが強い。一方で今回の役員人事で50代前半の若手2人が別の社内カンパニー社長に昇格し、「後継パナ社長候補は他にもいる」と言わんばかりの状況でもある。

 これまでも、人事で組織を動かす経営者らしく、新たな有力候補を追加投入してきた津賀社長。次期社長レースの行方は混沌としている。

(「週刊ダイヤモンド」編集部 土本匡孝)