大学時代は、1時間以上電車に乗って通学していたのだが、その頃はやはり本や雑誌、新聞を読むことが主流だったと記憶している。混んだ電車内で、新聞を折りながら窮屈そうに読んでいるビジネスパーソンも、今ではデジタル版でスマートに読んでいるのだろうか。この記事を、電車や仕事中の空き時間で読んでいる人もいると思う。

 個人的には、電車の中でラジオやPodcastなどの音声コンテンツを聴くことが増えた。スマホで気軽に聴けるし、乗り物酔いをする人にとってはありがたい変化である。

 スマホの普及はビジネスパーソンの「時間」の常識を、さらに変えることとなった。ガラケー(旧来型の携帯電話)時代も「いつでも、どこでも、誰とでもつながる」ことが可能になったため、終業後でも休日でも仕事の電話がかかってくるケースが増加した。

 さらにスマホ以降からは、メールも気軽に受け取れるようになってしまったため、「即レス文化」もまん延。筆者は、深夜にSNSをやっていたら、「起きているなら電話していいですか?」と連絡がきたこともあった。便利になった一方、仕事とプライベートの境目がなくなり、日本も欧米の「つながらない権利」を真剣に検討する時代がきたのかもしれない。

子どものセキュリティーのメリットデメリット

 子どもが携帯電話を持つことも当たり前になってきた。いま考えてみれば不思議である。昔の子どもは、一度遊びに行くと、どこにいるのか、果たして約束の時間にきちんと帰ってくるのか、親は把握しようがなかった。現在では、携帯電話を持たせておけば、そんな心配は軽減される。夜、学習塾に通っている子どもには、セキュリティー上の観点からも特に携帯電話を持たせたい。

 ところが、新たなリスクも携帯電話によって生まれてしまった。知らない大人と連絡を取ったり、ゲームに課金をしすぎたりなどの問題が出てきたのである。この手の子どもを取り巻く問題は、携帯電話が普及する前からあったにはあったが、より身近な危険として感じている親もいるだろう。フィルタリング機能などを活用するのが常識になりつつある。学校から保護者への連絡も、携帯電話を通じて行われる場合もある。