ドナルド・トランプ米大統領は20日、中国製品への関税を「かなりの期間」維持する案を政権内で協議していると表明した。オハイオ州に向けて首都ワシントンを出発する際、対中関税の撤廃は検討していないと記者団に話した。トランプ氏は「中国と取引するならば、中国が取引に必ず従うようにしなければならない」とした上で「中国はこれまでいくつかの取引の順守に多くの問題を抱えてきた。そのため、確実にしなければならない」と語った。米国は中国の対米輸出の半分にあたる2500億ドル(約28兆円)相当に関税を導入した。中国政府も報復として米製品1100億ドル分に関税を課している。トランプ氏は、中国との貿易協議が「順調に進んでいる」とした一方、米国は関税で多額の収入を得ていると説明。「一定期間は(対中関税が)残る」と述べた。