「SNS疲れ」にほっとしてしまう自分
私はつくづく自分が古いタイプの人間なんだなあ、と思います。つい最近もそう思いました。
というのも、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)本家アメリカで「SNS疲れ」が進行している――とニュースを見つけた時、内心ほっとしてしまった自分を発見したからです。ああ、自分だけじゃないんだ。疲れている人は他にもいるんだ。そう思ってしまったわけです。
記事によると、アメリカのFacebookのユーザー数は去年から減り始めているのだとか。メッセージを送ったり、新たに友人を探し出したりといったアクティブな行動自体も5~15%減退しているそうです。日本でも「Facebookを利用することにストレスを感じている」人が68.4%もいるというアンケート結果もあるらしい(ジャストシステム調べ)。
そういえば、一時はあれほどのブームだったmixiも、去年からユーザー数が横ばいになっていると聞きました。経営もかんばしくないのか、mixi自体は否定しているものの、今年5月には身売りの噂もあったように思います。いわれてみれば、確かに私のまわりの学生たちもいつからかあまりmixiの話をしなくなりました。
このめまぐるしい変化の背景にあるものは何なのでしょう。
単純に夢中になりすぎて、飽きてしまったということもあるでしょう。
しかし、考えるに、私たちはSNSによってもたらされる人間関係に、まだ慣れていないのかもしれません。そのため、意識的にせよ、無意識的にせよ、ストレスや息苦しさを感じてしまう。そして離れていってしまう。
ブームが起こっては冷めていく背景には、こういう要因があると思います。