25日に開催されたアップルのイベントでは、ティム・クック最高経営責任者(CEO)をはじめとする同社幹部や有名人らが登壇し、ポジティブな社会的メッセージを発した。そのメッセージは、消費者に債務管理を啓発するクレジットカードから、米国に暮らす移民の悲喜こもごもを描いたテレビ番組に及んだ。イベントを通じてとりわけ強調されたのが、プライバシー保護に対するアップルの熱意だ。イベントの閉幕にあたり、アップルのマーケティングに精通した人ですら想定していなかった瞬間が訪れた。涙ぐんだクック氏が、アップルの動画配信サービスのパートナーであるオプラ・ウィンフリー氏と抱き合った場面だ。オプラ氏はおそらく、世界で最も有名な「やればできる」精神を具現化した人物だろう。
アップルが売り込む「価値観」、クック氏の勝算は
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