また、固定資産などへの投資のうち、自分のお金でまかなえていない部分を実質借入金と見る銀行もあります。

 下町工場株式会社の場合、建物400万円と機械500万円が固定資産として計上されているので、固定資産への投資は900万円です。

 一方、自分のお金である純資産の部は0なので、900万円全額が実質借入金と見られます。先ほどの1100万円より小さくなりましたね。こちらで返せる年数を計算すると900万円÷100万円=9年となりますので、なんとか10年以内におさまります。

 どちらの計算方法の実質借入金が大きくなるかは会社によって異なりますが、大きいほうの数字でも銀行から借りられるようにすべきでしょう。

財務諸表は三角でわかる