欧州中央銀行(ECB)のマリオ・ドラギ総裁は10日、マイナス金利がユーロ圏の銀行に及ぼす影響を和らげる必要があるかどうかを検討していく方針を明らかにした。ドラギ総裁は記者会見で、長期にわたるマイナス金利に利益をむしばまれているとの銀行の主張や、マイナス金利による景気刺激効果が薄れているかといった点に政策当局者は注目していく、と話した。ドラギ総裁は、銀行預金だけを対象とする階層構造方式などの手法による介入が正当化されるかどうかを判断するには時期尚早だと指摘。階層制はスイスなどが採用している。そのような動きはマイナス金利の一段の長期化や、景気支援策としての新たな利下げにつながる可能性もある。
ECB、マイナス金利の銀行への影響を注視=ドラギ総裁
ECBは年内は金利を据え置く意向も改めて表明した
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