
ダイヤモンド編集部は、地方公務員230人のアンケートの回答に基づき都道府県庁別の「働きがい」と「政策立案能力」のランキングを作成した。これら二つのランキングは、職員の満足度に直結するものであり、人材難にあえぐ県庁などにとって重要な指標となる。特集『公務員の危機』の#24では、都道府県庁の働きがい&政策力ランキングを大公開するとともに、上位と下位とで大きな格差がある都道府県の内情を明らかにする。(ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文)
都道府県の間で格差がある“働き方改革”
優秀な人材が活躍する環境づくりも知事の責務
都道府県は、民間企業のみならず、同じ行政機関である市区町村とも熾烈な人材獲得競争を繰り広げている。とりわけ面積が広い道府県は、単身赴任を伴う転勤を求められることがあるため、人材獲得競争で市区町村などに対して不利になりがちだ。
都道府県が優秀な人材を確保するための定石は、仕事のやりがいなど、職員の満足度を高めることだろう。
そこでダイヤモンド編集部は、独自に実施した公務員・日銀アンケート(下図参照)で都道府県職員らに、「仕事にやりがいがあると思うか」や「(県庁などの)政策立案能力をどう評価しているか」を聞き、ランキングを作成した。
ランキングの結果、働きがいで100点満点といえる優良県があった。その逆に、本特集の#23『兵庫県の“二の舞”になりそうな都道府県庁ランキング!職員230人が知事の暴走危険度を判定…宮城、茨城、東京など有力知事が危ない!?』の兵庫県の“二の舞”危険度ランキングでワースト2位になった県が、働きがいランキングで最下位に沈むなど明暗が分かれた。
次ページでは、都道府県庁別の働きがいランキングと、仕事のやりがいに直結する政策立案能力に関するランキングを大公開し、各県の実情を徹底分析する。