ウィリアム・バー米司法長官は10日、2016年米大統領選のトランプ陣営とロシアの結託疑惑に関する対諜報(ちょうほう)捜査について、そもそもどのような経緯で開始されたか調べるよう、司法省内の担当チームに指示する意向を示した。共和党議員は、捜査開始に当たり法執行・検察当局者が自らの権限を乱用するとともに、当時次期大統領の立場にあったドナルド・トランプ氏に対し政治的偏向を抱いていた可能性があるとして、かねて問題視してきた。バー長官は上院委員会での証言で、「選挙陣営へのスパイ行為は大きな問題だ」とし、「スパイ行為は実際にあった。問題は十分な根拠があったかどうかだ」と述べた。その上で「私には、政府の権限が乱用されないよう確実にする義務がある。これは司法長官の重要な任務の一つだ」とした。
トランプ陣営とロシア巡る捜査、司法省が開始の経緯を調査へ
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