相澤雄馬氏相澤雄馬(明治マーケティング本部発酵乳マーケティング部ヨーグルトG) Photo by Kazutoshi Sumitomo

「絶対に崩しちゃいけない部分を守りつつ、時代に合うように変える。そのギリギリの線を模索しました」

 プレーンヨーグルト市場でトップシェアを誇る「明治ブルガリアヨーグルト」。現在、そのマーケティングを統括する明治マーケティング本部発酵乳マーケティング部ヨーグルトGの相澤雄馬は、昨年10月に投入された新商品「ブルガリアヨーグルト LB81 カルシウムと鉄分」の狙いをそう語る。

 従来のブルガリアヨーグルトシリーズに二つの栄養素を強化したこの商品は、独自製法で鉄分特有の臭みを消すことに成功。100グラムで1食分のカルシウムと鉄分を同時に摂取することができる優れものだ。

「カルシウムと鉄分は、プレーンヨーグルトの主要な購買層である女性が最も取りたい栄養素。ところが、とりわけ鉄分の方ですが、既存商品の多くは(味の変化を感じさせないよう)プルーンなどの味付けがなされていることが多い。プレーンヨーグルトと同じ味を提供できれば、普段の食生活を変えることなく栄養素を摂取できるメリットが生まれると考えました」