台湾のメイドカフェサブカルスポット「台北地下街Y区」にはメイドカフェも Photo by Konatsu Himeda

「2018年の訪日外国人客3119.2万人の国別トップ3は、中国(838.0万人)、韓国(753.9万人)、台湾(475.7万人)」―――。

 筆者は3位の台湾に注目した。年間500万人弱の観光客が台湾から訪れるが、台湾の人々は日本をどのように受け止めているのだろうか。

高雄の地下鉄「ちびまる子ちゃん」とコラボする高雄市の地下鉄 Photo by K.H.

 台北市を訪れた筆者がまず足を運んだのは、台北市で最もサブカルチャーを味わえるスポット「台北地下街Y区」だ。地下鉄駅の「台北車站」(淡水信義線・板南土城線)と「北門」(松山新店線)を東西に結ぶ全長約1kmの長い地下街には、カプセルトイやUFOキャッチャー、メイドカフェ、翻訳コミック専門店など、そのまま日本から切り取ってきたかのような店舗がぎっしりと軒を連ねている。ここはアキバか、中野ブロードウェイか――そんな錯覚に陥るほどだ。

 雑貨店に入れば、日本のアニキャラグッズ。夜市を訪れれば、日本のフィギュア。定番の人気を誇るのが、宮崎駿監督のアニメやドラえもん、ちびまる子ちゃんにくまモンだが、中には「ソードアート・オンライン」とか「ゼロから始める異世界生活」などの、日本の旬のアニメグッズもある。正規ライセンスを取得している商品か否かは極めて怪しいが、伝わってくるのは「日本のコンテンツが好きでたまらない!」という台湾人の素朴な思いだ。