2020年の米大統領選に向けた民主党の立候補者がほぼ出揃った。だが、ドナルド・トランプ氏をいかにして大統領の座から引きずり降ろすのか、党として目指す方向性はまだ定まっていない。民主党支持者はトランプ氏との一騎打ちで最も勝算のある人物を指名候補として擁立することを望んでいる。予備選の有権者を対象とする調査によると、候補者に最も求められているのは、依然として「トランプ氏を倒せる」ことだ。だが、民主党は同時に、政府の役割や連邦政府の政策がどこまで米国民の生活に入り込むべきかを巡り、目下「自分探し」の議論を重ねている。今回は、民主党の歴史でも最も多様な顔ぶれが立候補に名乗りを上げている。また過去30年近くで、「クリントンまたはオバマのような目玉候補抜き」の予備選は今回でたった2度しかない。各候補者は資金集めから有権者への訴求、対トランプ戦略に至るまで、対照的なアプローチで臨んでおり、序盤戦はいわば「ふるいにかける」段階にある。
米民主の候補出揃い、トランプ氏をどう倒す?
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