米アップルは4月30日公表した1-3月期(第2四半期)決算で、低いハードルを乗り越えた。投資家はこの先、はるかに高いハードルを設定している。1-3月期の売上高は前年同期比5%減の580億ドル(約6兆4500億円)と、市場予想をやや上回った。「iPhone(アイフォーン)」事業は17%減収。ただ、サービス事業の売上高が16%伸び、iPhoneの落ち込みを和らげた。アップルは今年に入り、iPhoneの買い替えサイクルが比較的鈍っていると投資家に警告していたが、1-3月期決算はこれをほぼ裏付ける格好となった。ただ今回は一段と楽観的な見通し、そして幾分の現金がこの打撃を緩和した。アップルは4-6月期売上高が525億〜545億ドル程度になりそうだと明らかにした。レンジ中央値における売上高は、前年比で小幅なプラスだ。アナリストは2%のマイナスを見込んでいた。またアップルは配当を5%引き上げたほか、自社株買い枠を750億ドル積み増すと発表した。これは2018年の自社株買い規模にほぼ相当する。
アップル株の割高感鮮明、1-3月期決算で期待先行
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