スポーツ派ドライバーの垂涎のマト
“憧れのM3の現代バージョン”
M2は、ドライビングファンなFRクーペとして、スポーツ派ドライバーの垂涎のマトだ。ボク自身は、“憧れのM3の現代バージョン”と感じている。M2のボディサイズは全長×全幅×全高4475×1855×1410mm。ボクが若いころにほしかったE46型M3(2001年デビュー/同4490×1780×1370mm)とほとんど同じで、しかも珠玉のストレート6エンジンを搭載しているからだ。いまでは希少な3ペダルの6速MTが選べる点もうれしい。
ただし、これまでのM2には、ちょっぴり気になる点があった。マニアックな話になるが、従来型のM2に搭載されていたN55B30A型3リットル直6DOHC24Vターボ(370ps/47.4kg・m)は、専用開発ユニットではなかったのだ。M社製スペシャルパーツをふんだんに使った高性能エンジンではあったものの、型式名はあくまでも“N55”であり、標準車やMパフォーマンスグレードと同類のパワーユニット、というのが実状だった。