もともと投資ファンド大手の米ブラックストーンの債券運用部門として1988年に設立されたブラックロックは、99年にニューヨーク証券取引所へ上場したが、同年末時点のAUMは1650億ドル。5年後の04年末時点でも2倍強の3420億ドルにすぎなかった。

 規模拡大の転機となったのは09年、バークレイズ・グローバル・インベスターズの買収で、当時からETFの世界的ブランドだったアイシェアーズを継承したこと。手数料が安いETFは人気となり、投資家の資金を集め続けている。

 その様は、直近のAUMをめぐる資金流出入の動向を見ても明らかだ(図3)。増加ペースに強弱はあれども、同社のETFには四半期ごとに数兆円規模のマネーが流入。AUM全体の資金の純流入を支える最大の柱となっている。

 一方、そんな“王者”にも決して死角がないわけではない。運用会社のビジネスは、常に移ろいゆくグローバルな金融市場の運用商品を扱うだけに、相場変動の影響を受けやすい宿命にあるのだ。実際、18年は第2四半期以降、主戦場の米株式市場が荒れ模様となったことなどを背景に、機関投資家の資金の大量流出に見舞われた。